作成日:2021/04/12 更新日:2022/07/04

#2 PHPについて

PHPとは

PHPは、htmlやcssといったマークアップ言語ではなく、スクリプト言語の一種になります。
スクリプト言語とは、比較的単純なプログラムを記述するための、簡易的なプログラミング言語全般のことを指します。 JavaScript、シェルスクリプト、Perlなどがスクリプト言語としてカテゴライズされます。
PHPはWebサーバにインストールして使います。

PHPはサーバーサイドで、 データベース(エクセルのおばけのような巨大な表)にアクセスしてデータを取ってきたり、逆にデータを書き込んだりして、状況によってhtmlを自動で作り出すなど 動的なウェブページを作成するのが得意です。

PHPで使う主な構文はhtmlやscss、excelやjQueryの変数、関数が理解できていれば、さほど難しくはありません。 用語や名称、使い方、機能を暗記しましょう。もちろん足りないものもあるのでその都度適宜調べましょう。

PHPの記述場所とコメントについて

PHPのプログラムはhtml内に記述することができます。 以下の内容を記述して、ブラウザで正しく表示されるか確認していきましょう。

<?php
$stmt = 'こんにちは';
?>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title></title>
</head>
<body>
  <div id="main">
  <?php
    echo $stmt.'
'; echo 'Hello Word'; ?> </div> </body> </html>
PHPはこのように <?php で始まり ?> で終わる範囲内に記述します。
8001ポートに設定したフォルダ内に、上記をコピペし、ファイル名「index.php」で保存し、
http://localhost:8001/index.php
にアクセスてみましょう。

コメントアウトの方法

一時的にプログラムが動かないようにコードを使えなくするすることをコメントアウトするといいます。 コメントによってコードを外すアウトという意味です。 外すときは「コメントアウトを外す」といいます。

<?php
/*  下のコードをコメントアウトする
$name = '大橋太郎';
echo "hello $name
"; */ echo 'こんにちは'; // 一行コメント(注釈文) //echo 'こんにちは'; // 一行コメントアウト #echo 'こんにちは'; // 一行コメントアウト /* 複数行の コメント 記述にも使えます。 */ ?>
このように/**///#の3種類のコメントアウト記述方法があります。 index.phpを書き換えてコメントアウトの挙動を確認してみましょう。

文字の出力(ブラウザに表示)


<?php
echo 'おはよう!
'; print 'こんにちは!'; echo '
'; $name = '大橋太郎'; echo "hello $name
"; echo 'hello $name'; ?>
文字列や変数を出力するためのechoprint。 出力する文字を「' '」シングルクオーテーションか「" "」ダブルクオーテーションで囲みます。 それぞれに特徴があるので気をつけましょう。
" "変数とエスケープ文字を展開する。
\n(改行) \t(タブ) \\(バックスラッシュ)
"hello $name"は「hello 大橋太郎」と表示される
' 'そのまま全て出力。変数を展開しない。'hello $name'は「hello $name」と表示される

echoとprintの違い
引数の数 使い方
echo 複数 echo 'a','b';
print ひとつだけ print 'a';
普段は迷わずechoで良いと思います。

#3 PHPの変数

変数とは

値(数字、文字などのデータ)を入れておく箱やタンスのイメージです。 ダンボールにみかんを入れて宅配便で友だちに送る。友達はみかんをそのまま食べたり、マーマレード作ったりします。。。そんな感じです。

みかんをデータに置き換えて、プログラミングでは変数を使います。
計算の途中や結果を格納し、別の計算式で使い回せるなど必須の機能です。 変数は中身の値を変える事ができます。逆は定数になります。定数に一度値を設定したら変えることができません。

変数の作り方(宣言)

ある値を変数にしたい場合は、変数名のあたまに$(ドルマーク)をつけます。$変数名というかたちです。 数字から始まるのはNGとされています。

<?php
$hoge;
$username;
$_username;
$1username; /*←NG*/
?>
定数の宣言方法は異なります。difine関数とconstです。定数は勉強を進めていく中で詳しく解説します。

<?php
define('username', 'おなまえ');
const username = 'おなまえ';
?>

変数の代入

変数を作ってもその中身は空っぽです。数字や文字などのを入れて活用します。
データを入れることを代入すると呼びます。ダンボールを例にすると、ダンボールにみかんを代入する。みたいな感じです。 代入するには=(イコール)をつけます。右辺の値が左辺に代入されます。
$変数名 = 代入したい値; というかたちです。

<?php
$username = 'root';
echo $username;

echo '
'; $moji = 'あいう'; echo $moji; echo '
'; $number = '12'; echo $number; ?>

イメージ図
右辺の「root」という文字列が、左辺の変数$usernameに入ります(代入される)。「あいう」という文字を$mojiに、 「12」という数字を$numberに入れます。データは何でも入ります。

変数の出力

変数の中身を確認するためにechoで変数の内容を出力してみましょう。
変数に入っていた root, あいう, 12 という文字列が出力(表示)されました。